Subchapter 4.3
マウント型(固定)自動化システム
本セクションでは、マウント型(固定)自動化システムに関連するリスクと、物理的バリア、光電式装置、柔軟性のある機械などを用いてそれらを低減する方法について解説します。 また、適用される国際的な安全規格や、入出庫ポイントの設計における重要な考慮点についても概説します。
マウント型(固定式)オートメーションの代表的な種類
固定式(または定置型・非移動型)自動化システムは、商品の保管・取り出しや、多様な梱包用途に設置されます。
- ソーター、セパレーター、コレーター
- 通路走行型S/Rマシン(有人・無人)
- レール走行型S/Rマシン、回転棚(カルーセル)
- 梱包機械:スタッカー、パレタイザー、フィルム巻き機、結束機など
- ロボット(ピック&プレース作業)、詳細は前節ロボットピッキングを参照

マウント型(固定式)自動化システムにおけるリスク
構造が整ったシステムであっても、固定式自動化機械の特定の部分は、特に商品の入出庫箇所で深刻な安全リスクを伴うことがあります。
入出庫ポイントや荷役エリアでは、衝突、挟圧、せん断などの危険な動作が発生しやすくなります。
ハイリスクエリアの例:
- ソート、分離、コレーション機械 - マテリアルが異なる速度・方向で移動する箇所。
- ストレージ&リトリーバル(S/R)マシンの荷役エリア - 特にスペースが限られた場所やサイクル速度の高い箇所。
- システム間の荷物受け渡しポイント - オペレーターや他の機械が可動部と関わる箇所。

マウント型(固定式)自動化システムの安全対策
危険箇所の保護
固定式自動化システムのリスクを低減するには、安全対策を慎重に計画し、各用途に応じて適切に設計する必要があります。 以下の戦略は、国際規格や業界のベストプラクティスに基づく、効果的な解決策の例を示しています。