自動倉庫・ロボット向け安全対策

ロボットは、商品のピッキングや配置を行い、受注を効率的にこなすために大きく活用されています。しかし、他のロボット用途と同様に、産業用ロボットは衝突、挟まれ、剪断、荷物落下などの高リスクを伴います。そのため、リスクを理解し、防止策を講じることが重要です。

ロボット・自動化におけるリスク

自動化の種類ごとに固有の危険があります。人を保護し、フローを維持するためには、システムの動作、人との接点、故障時の挙動を理解する必要があります。

ロボットピッキング・自動化で注意すべきリスク

高速で動くアーム、コンベヤ、シャトルによって、狭い空間で体の一部が挟まれる
保護されていないゾーンに人が無意識に侵入してしまう
協働ロボットは工具や荷物、突然の動作でリスクを生じる
高速または高所で取り扱う荷物が落下してけがにつながる

Axelentの目標は、人の安全を守りながらも、ロボットが効率的に作業できる環境を維持することです。マテリアルフローとハンドリングの安全確保について詳しくは、マテリアルフローとハンドリングの安全確保をご覧ください

ロボットアーム・AS/RS周辺の安全

ロボットの安全で特に重要なゾーンは二つあります。ロボットピッキングと自動保管・搬送（AS/RS）です。どちらも、高速で精密かつ強力な機械を用いて効率的に商品を扱いますが、近くで作業する人にはリスクがあります。

ロボットピッキング

このゾーンでは、高速アームやモバイルユニットが注文商品のピッキングを行います。設置環境によっては、ロボットがクローズドセル内で作業する場合もあります。協働用ロボットは接触時のけがを軽減する設計ですが、工具や荷物の受け渡し、狭い空間での突然の動作によるリスクは残ります。

スペースが限られた環境ではさらに危険度が増すため、物理的な分離やバリアで作業者を危険ゾーンから誘導し、プロセスを妨げない安全対策が必要です。

Protect robot picking flow

自動保管・搬送（AS/RS）

AS/RS、シャトルシステム、モバイルラックなどの保管システムは、空間と速度を最適化します。しかし、人の作業ステーションやコンベヤと接続されることが多く、機械から人への荷物受け渡しは挟み込みや剪断のリスクが高い箇所です。ブラウンフィールド環境（既存施設にシステムを後付けする場合）では、危険エリアへのアクセスを防ぎ、安全な通路を設計することが特に重要です。

Protect your storage and buffering flow

自動化・ロボティクスの安全確保

ロボットは、商品の移動・ハンドリングの方法に革命をもたらしました。ピッキングを高速化し、精度を向上させ、ノンストップで稼働します。しかし、人と機械が接する場所ではリスクが伴います。高速、重量物、狭いスペースにより、事故の可能性は高まります。だからこそ、安全は後付けではなく、ロボットを導入する初期段階から組み込む必要があります。